「ライダーハウス小樽」ー北海道小樽市

ライダーハウス小樽

利用:2024年6月11日 ホンダXL205Rパリダカ
二つあるシャッターを開けると下りのスロープになっており、中にバイクが停められます。ガレージの上が「ハウス」で右のドアから入ります。

ライダーハウス小樽

ライダーハウス小樽
<北海道小樽市稲穂2-19-10>
小樽駅のすぐ前、長崎屋の隣にあり商店街も近くて食事や買い物にも便利です。


4時49分、天候曇り。今日は積丹半島の未走行区間を走ります。
「ペトトル倶知安」から国道5号線を30分程走って共和町に着きました。ここから岩内町へは同じ国道276号線が2本平行して走っています。北側が「岩内共和道路」で南側が「尻別国道」です。

2024-6-11北海道


北側ルートを通って岩内町に行き、そこから国道229号線を海岸線沿いに走って積丹半島の先端を目指しました。

5時57分、神恵内村(かもえないむら)に到着。前回(1996/5/1)来た時はここで国道はゲートにより封鎖されていて先へは進めませんでした。 そのあとすぐ1996年11月(平成8年)に積丹半島西部の未供用区間(積丹町-神恵内村:上図の青色区間)の開通によって全線が開通しました。

国道229号線


5時45分
国道229号線
神恵内村の約4㎞手前「盃海水浴場」
<北海道古宇郡泊村興志内村茂岩>

険しい海岸線沿いの道はほとんどがトンネルで、ほんの一刻しか海は見えません。思わずトンネルの多い「リニア中央新幹線」もこんな感じなのかと想像してしまいました。


雨は降っていませんが細かい霧のような水滴がヘルメットのシールドに付着して視界を遮ります。またトンネルの中は水が沁みだして路面が濡れており、すり減ったタイヤが滑らないようゆっくりと慎重に走ります。

※ 国道229号線
山が海へと落ちる積丹半島の海岸縁を周回する国道であることから多くのトンネルが掘られ、危険な崖や、海岸線をショートカットしています。その為、かつては日本一トンネルの多い国道といわれるほど路線上にトンネルが存在していました。 しかし、事故や老朽化により複数のトンネルを一本のトンネルで通過するバイパスなどが完成し、トンネル本数日本一の称号を国道9号に譲ることとなりました。 現在路線には61本のトンネルが存在します。
「積丹ブルー」とよばれる青い海と奇岩がそそり立つ海岸美が続く観光ルートにもなっており、特に西側のカブト岬一帯の奇岩と断崖絶壁が続く美しい海岸美は「後志十景」のひとつに選ばれています。

国道229号線

6時26分
国道229号線 「シシャモナイの滝」手前
<北海道古宇郡神恵内村珊内村>

「シシャモナイの滝」は道の駅「オスコイかもえない」から約12㎞程の海岸線にある滝で、徒歩で行くのは難しくカヌー等を使って海側からしかアクセス出来ないそうです。


6時32分、神威岬に着きました。残念ながら岬への入口はゲートで封鎖されおり入ることが出来ません。諦めてそのまま先に進み、神威岬から10分程で野塚町に着きました。

31年前(1993年)にここの海岸でキャンプをしたことが有りますが、当時は小さな炊事場が一つ有るだけでテントサイトの区画もなく、適当に砂浜にテントを張っていました。今は当時の面影は全く無く、近くに「道営野塚野営場」という立派なキャンプ場が出来ていました。

国道229号線

6時44分
国道229号線
<北海道積丹郡積丹町大字野塚町>

31年前(1993/7/16)に来た時は、小樽から来ると国道229号線はここまでで、神威岬まで行くことは出来ませんでした。

この少し後方の海岸でキャンプしました。


7時10分、積丹半島の先を廻り古平町で国道229号線から道道998号線に入りました。ここから半島を横断して神恵内村に戻ります。 道道998号線はツーリングの計画段階では道路状態がよく判らず少し不安が有ったのですが、実際に走ってみるとカーブは多いもののアップダウンはあまり無く、道幅も広くて意外と走り易い道でした。ただ、スノーシェードだけは多く、内部は濡れていてすり減ったタイヤが滑りそうでヒヤヒヤでした。

30分程で再び神恵内村に戻り、朝来たルートを岩内町まで引き返して今度は国道276号線の南側ルート(尻別国道)で共和町に出ました。

8時43分、出発してから4時間ほどで積丹半島の未走行区間を走り終え再び倶知安町へ戻って来ました。ここから2㎞程先でまた直ぐに小樽へ向かう国道393号線の未走行区間に入ります。

国道393号線

8時52分
国道393号線
<北海道虻田郡倶知安町字出雲>

倶知安町から20分程で「道の駅あかいがわ」に着き、ここで休憩をして、更に進んで9時54分に小樽と石狩湾を一望する「毛無山展望所」に着きましたが、残念なことにこの展望台は樹木が邪魔をして見晴らしはあまり良くありません。


展望台を出るとすぐにつづら折れの急坂になり、それを下ると一気に小樽市街に出ます。
10時21分、国道5号線に到着。今日はフロントタイヤの交換作業が有りますので「ライダーハウス小樽」には立ち寄らず、このまま札幌へ向かいます。

札幌の中心部を通り抜けて目的のバイク用品店に向かっていると突然激しい雷雨が襲ってきました。一応ジャケットもパンツも防水なので問題は無いのですが、念のために停車して雨が侵入しないように身繕いを整えます。

11時54分、小樽から1時間半ほどでバイク用品店の「ライコランド札幌白石店」に着き、注文しておいたタイヤを手に入れることが出来ました。念のためにチューブも購入し、二点合わせて13,310円の思わぬ出費です。

札幌まで往復87㎞、3時間掛けてフロントタイヤを調達し、13時30分に「ライダーハウス小樽」に着きました。オーナーに挨拶をした後、直ぐにガレージの片隅を借りてタイヤ工交換に取り掛かりました。 どれ位時間が掛かるのか予想が付きませんので、とにかく明るいうちにタイヤ交換を済ませておくことにします。

まず荷物を下ろして車両を軽くしたあと、エンジンのアンダーカバーを取り外して自作のジャッキをセットしてフロントを浮かせます。 万が一パンクをした時の為に携帯していた修理工具が役に立ちました。

タイヤ交換

14時41分
<タイヤ交換作業の様子です。>

最初にエンジンのアンダーカバーを取り外し、自作の工具でジャッキアップしてフロントを浮かせます。自作ジャッキの詳細はこちら 

心配していたタイヤの組み換え作業は以外と簡単に約45分で出来ました。

16時00分作業終了。全ての作業の所要時間は約1時間20分でした。


旅先でタイヤ交換という想定外の事態でしたが、案外簡単にタイヤの組み換えも出来、心配した程の大仕事にはならずに明るいうちに作業を済ませることが出来ました。これで一安心です。\(^o^)/
万が一のパンクに備えて必要な工具類を携帯していたのが大正解でした。また電動エアポンプも大助かりでした。取り外した廃タイヤは隣のガソリンスタンドにお願いして有料処分(¥330)してもらい、ついでに給油(11.8ℓ)。

やっと一息ついてようやく荷物を部屋に運び込み、オーナーとしばらく歓談してそのあと近くの銭湯に行きました。アーケード街を5分程歩いた先の昔ながらの「下町の銭湯」で料金はナント今時たったの490円でした。

小樽の駅前には美味しい海鮮を食べさせる食堂が沢山ありましたが、丁度夕方の時間帯とあってどこも超満員でかなりの待ち時間を覚悟しなければいけませんでしたのでお店で食事をするのは諦めて、すぐ横の「長崎屋」の地下食品街で美味しそうな寿司を見つけたのでこれを買って帰りました。

ライダーハウス小樽
お寿司

18時35分、
買って来た寿司とビールで夕食をしました。 (^^)♪
本日の走行261㎞。

  夜9時過ぎになって小樽港20:40着のフェリーで着いたライダーが3名やって来ました。常連客らしくオーナーと酒を酌み交わしていましたが、自分は朝が早いので話の輪には加わらず早めに寝袋に入りました。(写真は翌朝4:14に撮ったものです。)


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