蛭沢湖ー山形県東置賜郡高畠町
4時49分出発。今日も空はよく晴れて気温は約18℃です。長袖のTシャツに春夏ジャケット+ウインドブレーカーでは少し肌寒い位です。走り出すと道路の所々に水溜まりが有りました。キャンプ場では全く雨の気配は有りませんでしたが、どうやらこの辺りは昨夜にわか雨が降ったようです。
5時27分、会津町内川で国道401号線との合流点に到着。そのまま352号線を直進しましたが、 前方の山々には濃い霧が掛かってガスっており全く青空が見えません。気温も先程より下がって今は約17℃になりました。この辺りの道路にもあちらこちらに雨が降ったような水溜まりが有り、進むにつれ次第に霧が濃くなって視界も悪くなってきました。今にも雨が降り出しそうで嫌な予感がします。(^^;)
幸い雨になることは無く、内川から32㎞程で会津町糸沢に着き、ここから国道121号線(国道400号線と重複)に入って6時29分に会津町田島に着きました。ここから未走行の国道289号線を只見に向かって走ります。
1時間ほどで只見で国道252号線と合流し、3㎞程重複区間を走って7時34分に福島と新潟を結ぶ国道289号線(八十里越道路)の入り口に到着しました。 この「八十里越道路」は2026年(令和8年)に開通予定で、現在はまだ工事中で途中までしか行けません。取りあえず行ける所まで行くことにします。
←
7時40分
国道289号線 「八十里越道路」
福島県南会津郡只見町大字叶津
僅か5㎞走っただけであっけなく通行止めです。
ここでUターンして国道252号線へ戻ります。
8時22分、沼沢湖(2000年8月にここでキャンプしました。)の手前で国道400号線の交差点を通過し、三島町で国道400号線に入りました。西会津に向かいます。
←
9時04分
国道400号線
福島県耶麻郡西会津町上牛尾
三島町から西会津へ抜ける狭くて細い国道です。
ここは13年前(2000年8月)にも一度走っています。
前回は反対側の西会津から入りました。
9時08分、西会津町で国道49号線に出ました。国道289号線「八十里越道路」があっけなく終り、かなり時間に余裕が出来たのでセブンイレブンで休憩がてら次の予定を検討することにします。
計画では、会津坂下への到着が11時45分をすぎた場合は磐越自動車から東北自動車道を乗り継いで桑折ICで高速を降り、次の国道399号線に向かう予定でしたが、かなり早く会津坂下に到着出来そうなので、国道399号線へは下道を通って行くことにします。
暑くなってきたので、道の駅「あいづ湯川・会津坂下」に立ち寄ってTシャツを脱いで着替えをしたあと、県道33号線で会津坂下から河東町まで会津若松市内の国道49号線をショートカットし、10時53分に猪苗代で国道115号線に入りました。ここから安達太良山の麓をかすめて一気に福島へ向かいます。
12時17分に福島で国道4号線に出てこれを10㎞程北へ走り、JR伊達駅の東で国道399号線に入りました。 この国道399号線が過去二度挑戦して二度とも失敗(雪で通行止め)した因縁の国道です。 いよいよここから東北地方最後の未走行国道に挑戦しますが、過去二回失敗していますので、どれほどの「酷道」なのか期待と不安が入り混じります。
14時19分、思ったより楽に峠を下り、高畠町で国道339号線から国道113号線に入ってすぐの道の駅「たかはた」に寄りました。そこで蛭沢キャンプ場の場所を尋ねたところ、次の交差点を左折すると蛭沢湖に行くのでその近辺に有るのではないかと言われました。
教えられたとおりに進んでいくと、2㎞程で蛭沢湖に到着しましたが、辺りを見渡してもキャンプ場の案内標識らしきものはどこにも見当たりません。湖の廻りをあちらこちら走り回って探してもキャンプ場は見つからず、最後に路肩にバイクを停めてスマホで検索してやっと場所を突き止めることが出来ました。 もっと早くスマホを使えば良かったのですが、結局キャンプ所を見つけるのに1時間も時間を無駄にしてしまいました。
15時17分
蛭沢キャンプ場
山形県東置賜郡高畠町大字安久津
やっと見つけたキャンプ場ですが、荒れ果てて最近は全く使われていない様子です。右側に炊事棟らしき建物があり、左手の林の中に正体不明の小屋(多分トイレ?)がありましたが、辺り一帯背の高い草と伸び放題の木の枝で覆われ、とてもテントを張れる様な状態では有りません。
今から草刈を刈って整地するような余裕も有りませんので、今日はここでのキャンプは諦めることにしました。
いったん道の駅「たかはた」まで戻り、今日は近くの宿を探すことにしました。 道の駅の観光案内所で近辺のホテルと旅館を紹介してもらって何軒が電話をしましたが、どこも満室で空き部屋が有りません。案内所の職員さんも今時なぜどこも満室なのか不思議そうに首をかしげていましたが、後から考えてみると、どうやら一人客は利益率が悪いので敬遠されていたのではないかと思われます。
観光案内所の職員さんが見かねて、道の駅の裏手を使用しても良いと言って下さったのですが、案内された場所はコンクリートで固められた6畳程のスペースでした。 好意は大変うれしかったのですが、これまでの経験では、夏場のコンクリートは昼間の太陽の熱を蓄熱していて夜になってもなかなか温度が下がらず、その上にテントを張ると中はまるでサウナの様になってしまいます。 なので、丁重にお断りをして、再び蛭沢湖に戻ってキャンプ場を探している時に見かけた空き地で野宿をすることにしました。
16時48分、高畠市内のスーパーマーケットで夕食の買い出しをしてから再び蛭沢湖に戻り、見つけておいた空地にテントを張りました。
この場所のすぐ横にはなにやら獣道のような草が踏まれた跡が有り、ひょっとすると夜中にお客さんが来るかもしれないと思いましたが、他に野宿出来そうな場所もないのでここで泊まることにします。久々の本格的な「野宿」です。!(^^)!
今日は念願の鳩峰峠を攻略することが出来て満足の一日でした。走行時間約12時間、走行距離389㎞。
幸い朝まで何事も無く過ごしましたが、ここは標高が低いせいか(約400m)昨夜に比べて非常に蒸し暑く、なかなか寝つかれませんでした。もし道の駅で泊まっていたら暑くてもっと悲惨なことになっていたと思います。
また、朝起きてみるともの凄い夜露で、テントもバイクもびしょびしょに濡れており、拭き取るのが大変でした。