果樹園の自動灌水装置


貯水タンクから十分に高い位置にこの様にブルーシートを広げ、雨水をコンテナーボックスに集めます。
集めた雨水はホースでタンクに引込みます。
撮影:2016年6月10日


雨水を貯めるタンクです。
500リットルを2個つないで、合計1000リットル貯めることが出来ます。


散水一回分の水を灌水サブタンクに蓄えます。
サブタンクの容量は200リットルですが、実際に流れる量は1回に約150リットル位です。
なので、貯水タンクが満タンであれば約7回散水できる勘定です。

コンテナーボックスの中にバッテリーとコントロールタイマーを収めています。
タイマーは作動/休止時間、回数、間隔等自由に設定出来ます。
現在の設定は、スイッチON:1分間、スイッチOFF:24時間、の繰り返しです。

自動灌水装置のシステム図です。

S2:地表水位センサー
この水位センサーは半地中に埋められた素焼きの器の中に設置されており、降雨などで灌水の必要が無い時は灌水をキャンセルします。 素焼きの器内に残っている雨水の量によりセンサーが電源をON・OFFします。


V1:浮き球式ウオーターバルブ
サブタンクへの給水量を制御します。
V2:ワンウエイチェックバルブ
ポンプが止まった後もこのバルブを通して水を送り続けます、
P:バルジポンプ
船舶用のバルジポンプです。
S1:水位センサー
水位が規定量以下になった時にポンプの電源をカットします。



補足:ワンウエイチェックバルブは、ここからの吸込み方向にのみバルブが開きます。
バッテリー節約の為、バルジポンプの作動は1分間だけで、後はサイフォンの原理によって水は下流へ流れ続けますが、その時このチェックバルブが開いてサブタンク内の水を吸い上げます。


全部で12ケ所に散水口を設けています。なので、均等に散水されると仮定すると、毎回一か所に付き約12.5リットル水が供給されます。

撮影:2016年7月15日

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