■ 自作簡易製材機(ロゴソール)
チェンソーを使った製材作業以外に、電動丸ノコや電動カンナを使っての木工作業のジグとしても使えるよう水平挽き用のフレーム構造にしました。
電動工具を使用するときはこれに色々なアタッチメントを付けて作業します。
大きさは、軽トラに乗せて運べるように一本のレールの長さを4メートルにしました。
材木を乗せる部分です。
写真の奥と手前に写っている合計4か所のスクリュウジャッキを個別に操作することで、加工する材料(丸太等)の高さや前後・左右の傾きなどを細かく調整することが出来ます。
作業時は製品がキズ付かないように、木材で挟んで固定します。
また、この固定用木材のもう一つの目的は、加工工具の保護です。万一刃物を動かし過ぎても直接フレームの金属と当たって歯が欠けることは有りません。
車載工具のパンタグラフジャッキのスクリュウを利用して作ったクランプで材木を固定します。
チェンソーや各種工具を搭載するトロリーです。
黄色い部分がメインフレームで、白い部分は切りくずが出来るだけ走行面に付着しないようにするためのカバーです。
調べてみると、トロリーのガイドレールは100ミリの角パイプを使用する例が多かったのですが、試作で50ミリの角パイプでも特に捩じり剛性が不足するようなことは無いと思われたため、フレームとの材料共通化も兼ねてこのサイズで作成することにしました。
トロリーの部品構成です。刃物を搭載するトロリーには直径50ミリのベアリング入り重量戸車をガイドローラーとして使用しています。
本体フレームは4.8x40x40のアングルと9mmの平板で構成し、下部ローラーはテンションスプリングでレールとのギャップがゼロになる様にしています。
横挽き時のチェンソーの取り付けです。
ソーバーの締め付けボルトにL型ブラケットを共締めして、それをスライド上部のチェンソー取付BKT(上の写真の中央上にある黄色いブラケット)にボルト締めして取り付けます。
玉切り用ブラケットを付けてチェンソーをセットしたところです。
柱の底面など軸に対して垂直にカットしたいときに使用します。
回転部分には農業機械からはずした外径70mmのボールベアリングを使用しました。
マルチベースをトロリーに取付け、背割り用の電動丸ノコを搭載したところです。
丸ノコは廃業した大工さんから頂いた日立PS-13Aで、直径335mmのブレードが付いていますので結構太い丸太でも背割りをすることが出来ます。
マルチベースに曲面カンナを取り付けたところです。
車のシートレールを利用して製作したアダプターで水平を保ちながら上下に50mmスライド出来ます。
電動溝切り機と冶具です。
マルチベースにアングルで製作したブラケットを追加し、電動溝切り機のベースのガイドロッドを差し込みます。
溝切り機本体はガイドロッドに沿って左右に移動可能です。
マキタの丸太用チェインノミでほぞ穴をあけているところです。
ノミ底部の透明カバーを外し、そのネジ穴を利用してブラケットを取り付けています。
刃の向きはブラケットの取り付け位置を替えることで、丸太の軸に平行・直角両方向にセットできます。
電動丸ノコと冶具です。
アングルで作った電動丸ノコ用の治具を左右のフレームに渡し、丸ノコのベースにあるガイド用穴にスチールバーを通して冶具の上を滑らせます。
穴開け用のスタンドと冶具です。
丸太の中心を通って穴を貫通させる場合に使用します。スタンドは神沢ドリルガイド13ミリチャックを使用しています。
製材機の左右のレールは平行と水平がとってありますので、それを基準に冶具(丸ノコ用と兼用)をセットします。