カセットコンロを冬用に改造しました

寒いので、暖かいコーヒーやインスタントラーメン用のお湯を沸かすためにカセットコンロを持ってきました。

車内でガスを使うのは危ないので、荷台に風よけと保温を兼ねて段ボールの中でお湯を沸かしています。

氷点下の屋外では通常のガスボンベでは全くお湯を沸かすことが出来ませんでした。
そこで、寒冷地用のパワーガスを購入してみましたがやはりだめでした。
冷たい外気とガスの気化熱でボンベが冷やされてどんどんガスの供給が減っていき、最後には種火のように炎が小さくなってしまいます。

改造のベースはイワタニの「ビストロの達人」というコンロです。
屋外では風で炎が乱されることが多いので、バーナー部分が周りより低くなっていて一般のものより多少風に強そうな機種を選びました。

最初の試みとして、燃焼室の暖かい空気を取り入れてカセットを温めようと、バーナー室のとボンベの間の隔壁に穴(矢印)を開けたのですが全く効果ありませんでした。

あまりやりすぎると後戻りできなくなるので、適当に穴を開けただけでが...。

確実に熱が伝えられ、必要に応じて簡単に脱着できるような方法を検討した結果、ヒートプレートを追加することにしました。

ヒートプレートがセット出来るようにするためバーナー室にスリットを開けます。


隔壁にもヒートプレートを貫通させるスリットをあけます。

ヒートプレートは4mm(適当)のアルミ板で作っています。
ボンベとの接触部は接触面を広くするために円形に整形し、磁石を埋め込んでボンベと密着するようにしました。

バーナーの炎でプレートの先端が熱せられ、その熱がボンベまで伝わります。
プレートはスリットに差し込んであるだけなので、気温が高くてボンベを加熱する必要性が無いときはすぐに外せます。

結果はまあまあです。寒冷地用でなくてもノーマルのガスボンベでもお湯が沸かせるようになりました。

手持ちの材料で適当に製作しましたが、使用中のボンベの温度は「暖かい」と言うより「冷たくない」と言う程度で、事故の心配はなさそうです。



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