34 橋の建設(橋脚基礎)
鋼材の加工と平行して橋脚の基礎造りを始めました。 基礎造りといっても所有している道具は日曜大工程度の簡単なものしかなく、精密な測量機器などありませんから、いくらきっちりと机上で寸法計算しても、それを現場で正確に計測・再現することが出来ません。
ステップ① まず最初に第2橋脚を建造します。 次に第2橋脚を基準として、水平・垂直を確保しながら第1橋脚の位置を正確に割り出します。 ステップ② 第1橋脚を造ったら、完成した2つの橋脚に加工した橋げたを組付けます。 次に、組付けた橋げたから第3,4橋脚の予定位置まで、実際に使用する部材を支柱で支えながら仮組みします。 ステップ③ 仮組みした部材から第3,4橋脚の位置を現物合わせで写し取り、コンクリートの型枠を作成します。 ステップ④ 型枠にコンクリートを流し込み、固まれば完成です。 実際の工事は頭の中でイメージしたほど簡単ではなく、途中コマツ君の故障(別途お話します)修理なども重なって、工事着工から最後の基礎が完成するまでに13ヶ月も掛かってしまいました。 最初に問題に遭遇したのは川底の整地の時です。第2橋脚の基礎を造るためにタンピングランマーで川底に入れた砕石を打ち固めていると、ジクジクと水が染み出し、最後には部分的に液状化現象のようになってしまいました。 こうなるといくらランマーで叩いても土は締まりません。どうやら砕石の厚みが足りなかったようです。投入した砕石を全て取り除き、新たに深い穴を掘り直して大き目の岩と砕石を混ぜて投入しました。 基地内の道路造りのときに感じたのですが、このあたりの土はほとんど石ころがなく、まるで畑を耕しているようです。 しかもここは沢の水を含んだドロドロの層が厚く積もっているのでなおさらです。 出来上がった第2橋脚です。 高さは1メートルで横幅は2メートルあります。 第1橋脚の位置決めは、鋼材の準備が間に合わなかったため、ここだけは現物あわせではなく、全て寸法測定をして位置を割り出しました。 第1橋脚の位置は、第2橋脚から高さと水平距離の2点を測定して求めなくてはなりませんので、三角測量の要領で位置決めをします。 相互の距離は水平距離でも2メートル近く離れており、一人での作業は大変でした。 この作業にはかなり神経を使いましたが、あとで鉄骨を組み立てたときに仕上がり寸法を検証したところ、長手方向の誤差はほぼゼロで、高さが僅かに2ミリくるっていただけでした。
\(^o^)/
出来上がった第1橋脚です。平らな基盤にコの字型の上部構造が載っています。 上部構造は; 横幅1,150mm 高さ450mm 奥行き、上部300mm、下部800mm 第3橋脚と第4橋脚は当初独立した基礎を計画していましたが、橋の長手方向の耐力を上げるため基礎を一体化することにしました。 ここもやはりサクサクの土質でしたので、十分に砕石をいれてランマーで転圧し、その上に厚さ30センチ程のコンクリートの土台を造りました。 第3・第4橋脚です。 ベース部: 1,400x1,300x300 第3橋脚:220x220xH350 第4橋脚:220x300xH700 2014年10月28日 最終的に全ての橋脚の基礎を造るのに、25kg入りのセメントを23袋、ジャリと砂をそれぞれ約2,100kg、それに補強用の鉄筋を約140メートル使用しました。 また、コアドリル等の専用工具や型枠代、塗料、組立用のボルト類など全ての費用を含めると、制作費は約65,000円かかりました。 あとは鉄骨をもう一度上塗りして、上に渡り板を敷いて出来上がりですが、冬場はなかなか塗装に適する条件が得られないのと、雪が積もって板の製材作業が出来ませんので、来年の春にまた作業を再開したいと思います。
鉄骨の組み上げが全て完了しました。 少し雪が降ってきて次第に作業がやり難くなってきました。 2014年12月6日 昨夜の内にまた積雪が増えてもうこれ以上作業が出来ません。 人が通るための渡り板加工は来年の春に持越しです。 2014年12月7日 |
||