20 簡易製材機の製作

資材倉庫の基礎工事をしながら、合間を見て自宅で少しずつ簡易製材機の部品作りを始めました。チェンソーを使ったときの製材方法を縦挽きにするか横挽きにするかでいろいろと迷いましたが、最終的に電動工具用の加工台としても使えるように横挽きのフレーム構造に決定しました。

多目的のフレームを製作するので多少手間はかかりますが、形状の複雑な丸太の加工にはどうしても冶具が必要になりますので、後々の作業を考えると基準の取れる加工台を作っておいた方が得策です。 材料は出来るだけ手持ちのものを利用する予定なので、詳細図面は引かずに大ざっぱな構想図だけで製作開始です。

最初に作ったのは、チェンソーや電動カンナなどの刃物を搭載させるトロリーです。
市販のロゴソールなどを参考にして口型パイプをV型戸車で挟み込む構造を採用しました。手元に50mmと75mmの重量戸車がありましたが、50mmの方がベアリングの精度が良かったのでこちらを使うことにします。




写真はトロリーをレールにセットした時のイメージです。1本レールですのでガタや捩じりが出ないようにシッカリと剛性を持たせました。

トロリーの上にはチェンソー用とマルチベース用の2種類のブラケットを取り付けます。電動工具はそれぞれの専用ブラケットを使ってマルチベースに搭載します。 フレームは50mmの角パイプで構成し、持ち運びが出来るように組み立て式にしました。長さは軽トラに載せられるように4mで抑えていますが、将来的には延長レールを製作する予定です。

苦労したのは丸太の固定方法で、太さの異なる材料を固定でき、かつ基準に合わせて上下・左右等の微調整ができる構造にしなくてはなりません。 建設の足場に使うジャッキベースを使った昇降台で丸太の上下と軸周りの回転を行い、車載ジャッキのスクリュウを使ったクランプで丸太の固定と左右方向の移動が出来るようにしました。


主要メンバーは50mmの角パイプで構成しています。

全長4.5メートル。高さ70センチ。
脚3点とレール3本に分割して運搬できます。
2009年11月16日。

資材倉庫の基礎工事とほぼ同時に製作を始めたのですが、本格的に製作に取り掛かれたのは資材倉庫の基礎工事の終わった10月中旬からでした。 そのため電動工具用の取り付けブラケットでまだ完成していないものもありますが、それらは追々作り足していくことにして、次は実際に丸太を加工をしながら本体の実用性を検証していきたいと思います。

簡易製材機の詳細を「いろいろ写真集」で紹介しています。