18 資材倉庫の基礎工事

物置小屋の建設作業を再開するために暖かくなるのを待っていると、近所で家の建て替えがあり大量の廃材と太陽熱温水器を頂くことができました。また時期を同じくして知り合いの大工さんから長期在庫のフロア材を大量に貰ったので、とりあえずそれらを山に運んでブルーシートを被せて野積み保管としました。 ところが、はたまた近所の大工さん(別人)が廃業すると言うので大型の貯水タンクや建築用足場資材、電動工具、建築金物、大量の釘やネジ、等々が加わっていっきに物が増え、自宅ガレージも庭も荷物で溢れかえってしまいました。

「これは何とかしなければ!」



山での保管状況です。
奥のブルーシートの下にはフロア材、手前の太陽熱温水器の下に各種板材が保管してあります。
また、この写真の反対側(撮影者の背後)にも貯水タンク等が保管されています。

物置小屋の建設を先送りにして、まずは資材倉庫の手当てをすることにします。
場所は、先日柱の設置を終えた物置小屋予定地のすぐ下の第2コーナーの先に決めましたが、 この辺りには太さ15センチ程の杉が植わっていますので、出来るだけそれらを切らないで建てようとするとあまり大きな倉庫は建てられません。



チェンソー(切り株の上)の右手アタリが少し平らになっていますので、ここをきれいに整地して資材倉庫を建てることにします。

4月、作業開始です。コマツ君を操作して斜面を削り、反対側を埋め立てていきます。埋め立てる部分は土が崩れないように丸太で土留めを造り、ランマープレートで付き固めながらの整地です。 丸太の土留めはいずれ腐ってしまうので、将来的に植物の根が土を保持してくれることを期待して周りの樹を出来るだけ残すようにしました。

作業を始めた当初はすぐに出来るだろう思っていたのですが、新しい家族(仔犬)の世話のために山へ行く時間が大幅に削られたことと、土留め用の丸太を運んだり杭を打ったりと予想外に作業が大変で、整地に1カ月も掛ってしまいました。

整地作業が一段落したところで一旦作業を中断して梅雨に入る前に二回目の間伐材集めを行う事にします。この様子は次章でご紹介します。



山側は土嚢を積み上げて土が崩れ落ちてこないようにしています。
谷側は倒木を杭で固定し、崩れるのを防いでいます。

2009年5月3日

間伐材集めが終わったところで資材倉庫の建設作業を再開しました。
最初に、小屋の柱を立てる場所にコンクリートの基礎を打ちます。この頃から徐々に天気の崩れる日が多くなり、しばらくすると本格的な梅雨に入ってしまいました。雨の日はもちろん作業は出来ませんが、雨の降っていない時でも地面がぬかるんでいると運搬車のキャタピラが滑って坂の上まで砂や砂利などの資材を揚げることができません。 そんなわけで、梅雨のあいだは多少晴れ間があってもほとんど作業ができません。おまけに観測史上最も遅い梅雨明けといわれた天候不順のおかげで夏になっても作業日数が伸びす、結局完成したのは作業開始から3か月後の秋も深まった10月の半ばとなってしまいました。


こんな感じになりました。
大した広さではないのですが結構手間が掛りました。

最大の敵はお天気でした。

間口2.3m奥行き4.5mの基礎です。
2009年10月12日

完成したのは倉庫の基礎部分で、高さ60cmのコンクリート土台6か所をブロックで繋いでいます。 これらを造るのにセメントを14袋(重量にして約350kg)使用しました。ジャリや砂などの骨材は、作業の前にその日の必要量を建築資材店で買って、毎回これを土嚢袋に詰めて山まで軽トラで運んでいましたが、その量は土嚢袋(約35kg/袋)で約70パイにもなり、いつなんどき腰が「ギックリ」くるかとビクビクしながら軽トラへの積み下ろしをしていました。その他に重量ブロック75個、10ミリ異型鉄筋約50メートルを使用しました。

一言、「あーしんどかった!」

「いろいろ写真集」でも作業風景を紹介しています。
次はいよいよ集めた間伐材を使用しての本体造りです。