17 シラカシが野兎に...

ようやく春がやってきましたが、山ではまだまだ冬の寒さが続いています。 木の葉が落ちて山の見通しのよい今が道路工事にうってつけなのですが、同時に木の苗を植えるのにもよい時期となりました。

せっかちな性格なので苗木を売っているとどうしても早く植えたくなってしかたがありません。 近所のホームセンターへいくとシラカシの苗木を売っていました。1本700円です。さっそく5本購入して、これを山林入り口すぐの登坂路のわきに植えることにしました。
この場所に常緑樹を植えておけば冬場にも林道からの目隠しになってくれます。



道を挟んで左側に3本、右側に2本植えました。

苗が小さいので添え木の青竹でかろうじてその位置が判別できます。
2009年3月28日

気分的にはもっとどんどん植えたいのですが、やみくもに植えても結局後で移植することになり、かえって根を痛めて成長を阻害することになるのでもうすこし開墾が済むまで我慢することにします。

資材倉庫の基礎づくりをしていたある日、ふと見るとシラカシの1本がプッツリと茎の途中から無くなっているではありませんか。
昨年、尾根に植えた桜がシカに新芽をかじられていましたが、かじられた位置の高さと冬場に雪の上に野ウサギの足跡がたくさんあったことから、おそらく野兎の仕業だと思います。まるで鋭利な刃物で切ったかのようにスパッと斜めに切断されています。


ちょっとピンボケですが、茎が斜めに切断されているのが判ります。
切られた部分は地面に落ちていましたが、茎や葉はほぼそのままで枝先の新芽だけが無くなっていました。
2009年4月23日

樫の木は硬くてあまりおいしそうには見えないから多分大丈夫だろうと勝手に思い込んでいましたが、そうではなかったようです。 突然現れた新しい葉っぱは野ウサギにとってかなり美味しそうな御馳走に見えたのかもしれません。

それにしても1本だけとは?
ひょっとして食べてはみたけどまずかったのかな?
なにはともあれこれ以上被害を出さないように急いで柵を作ることにします。


近所の家の建て替えてでた廃材を利用して柵をつくりました。
シカと野ウサギの両方から守るために結構高くしています。
山側はノリ網で周囲を囲いました。
2009年5月2日

栗と柿は植え付け後すぐにノリ網で囲いましたので、これで当面食害を心配しなくても済みそうです。
それにしても山に生えている雑木の生命力の強さや成長の速さには驚かされます。伐採した雑木で杭を作り打ち込んでおいたところ、そこから芽が伸びてきました。 しぶとく再生してきます。またその成長も驚くほど速く、あっという間に人間の背丈まで伸びてきます。 これには成長の遅い常緑樹は太刀打ちできません。シカや野ウサギに芽をかじられてモタモタしているうちに雑木に天下を取られてしまいます。