09 山は冬に視るべし 正月休みを利用して山に行って来ました。夏以来久々に訪れる現地です。 冬枯れの林道を土砂流出防止用の盛土に時々車体の底を擦りながら登っていくと、木々の根元や斜面の日陰にわずかに雪が積もっていました。 以前に聞いた話では年に数回だが十センチ程度の降雪があるそうです。今年は暖冬のせいで例年よりも積雪が少ないのでしょう。 日陰には雪が少し積もっていました。 ブルーシートの下ではコマツ君が冬眠しています。 写真の右隅に小さく写っているのがコマツ君です。 今日の日中の気温は約2度でした。大して寒くはありませんが、地面の霜柱は日陰で約10センチ程もあり、夜間の冷え込みは相当厳しそうです。 今回は特に山仕事をする予定が無いので、数ヶ月間一人ぼっちにしておいたコマツ君をほぼ半日かけて入念に手入れをしてやりました。 改めて気付いたのは、冬の間は太陽が低いので昼近くになっても隣の杉林の影が斜面の半分位まで被っていることです。 やはり一年を通して観察しないと本当の環境は判りません。 当初は資材の運搬のことを考えて林道の近くに小屋を造ろうかと思っていましたが、冬でも快適に過ごすにはこの影の線より上に小屋を建てる必要が有りそうです。 再度小屋の候補地探しをするためブッシュをかき分けながら尾根まで探索することにしました。いざ登り始めると結構きつい傾斜です。 木の葉が生い茂っている間は実際の地形ではなく樹冠を見ていたわけで、葉が落ちて直接地肌が見えてくると山は想像以上に傾斜が急でした。 下から見上げると、ちょうど日向と影の境目辺りに少しなだらかな地形があります。そこはすこし土をならせばなんとかなりそうです。
山小屋建設予定地からの景色。 隣の尾根には運動公園があり、キャンプ場やスキー場もあります。 ざっと地形を調べた結果、見晴らし・日当たり・周囲の環境どれをとってもやはり尾根付近がベストです。
背後には樹高15メートほどのコナラかクヌギ(よく分かりませんが背の高い落葉樹です)の林があり、ほぼ同じ高さの杉林が両側を囲んでいます。
いずれも他人の山林ですが、隣接しているので景観的にはほとんど自分の庭の一部になっています。 ここが尾根の部分です。 この写真の右手方向が上の写真で、隣の尾根にあるスキー場まで一望できます。 |
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