06 山小屋予定地

その土地は標高600メートル付近を南北に走る尾根の一部で、尾根から南西に下って幻の林道に至る山林です。尾根から林道までの標高差はおおよそ60メートル。見た感じ平均斜度は20~30度といった感じですが、途中にゆるやかな部分もあり一定ではありません。



隣の尾根にキャンプ場を併設した青少年野外研修所があり、そこから写真を撮ってみました。

小さなコブの右、矢印の下あたりに山小屋建設予定地があります。

ここから先に人家はありません。一番近い人家は1キロほど林道を戻ったところに全部で6軒ある山々に取り囲まれた小集落だけです。部落への道路は3キロ程北のダム湖へ続く県道と反対側の曲りくねった細い町道だけで、商店も車で山越えをしないとありません。最寄りの国道までは約8キロ、一番近いコンビニまでは約15キロあります。

敷地の中には、地面にくぼみを付けただけのような小さな沢があり、何とか生活水ぐらいは溜められそうですが、飲料水としてはどうでしょうか...??? まあ定住するわけではないので必要分を運び込めば済む話ですが。


チョロチョロ水の小さな沢です。

落ち葉や倒木を除けるとカニがいました。
写真を撮ったときは一週間程晴天が続いていましたが、それでも水は枯れていませんでしたので量的には大丈夫のようです。

この山は10年位前に伐採されていて現在は杉の苗木と雑木が生えているだけです。ですからハゲ山というほどではありませんが、杉が鬱蒼と茂った周りの山林に比べるとかなり対照的です。不動産の広告を出すとしたら「日当たり良好、駅近??」と言う感じです。

それと、ひとつ驚いた事が有ります。現地を下見に来た時に念のためにチェックをして判明しました。まさかと思いましたが、なんと携帯の電波が届くのです。場所によって強弱は有りますが、三本線が立つところもありました。いったいどこにアンテナが有るのか全く判りません。通話テストこそしていませんが、これは結構うれしい誤算です。

植えてある苗木の樹高は場所によりかなりのバラつきがあり、高いものでは10メートルほどに育っていますが、将来的には山全体を広葉樹林にするのが夢です。ですから、真っ先にやりたいのは出来るだけ早く気に入った樹木を植林することです。そうしないと大きくなる前に私の消費期限が...(+_+;

山中には過去の伐採時に打ち捨てられた直径30センチほどもある丸太(商品価値が無いとされた材木)が数え切れないほど散乱していますので、まずこれを片付けなければなりません。基地の設計図はそれからです。



こんなのがあちらこちらにゴロゴロ転がっています。

とりあえずはこれらの片づけから取り掛かることにします。