03 カウントダウン開始

これまで退職後の生活については特に具体的なライフプランは立てていませんでしたが、だんだん60才という区切りの歳が近づいてくるとそろそろ真面目にこの問題を考えなくてはいけないようです。私は自営なので定年は無いのですが、 お役所の敷いた「生涯現役」などという行先不明のレールに乗せられていつまでも働き続けるのだけはまっぴら御免です。これはお役所が団塊世代をターゲットにして単に社会保障費の節減と低賃金労働力の確保をもくろんでいるにすぎないからです。 団塊世代の短命説を期待し、年金支給開始の先延ばしで原資不足のヤマを乗り切ろうという魂胆なのでしょう。

私の場合、年金の60歳需給を選択すると73歳から目減りをしてきます。もしまだ生きていればその頃は間違いなく時間はたっぷり有るでしょうが、下手をすれば寝たきり生活になっている可能性もあります。 むろんお金はあるに越したことはありませんが、歳と共に当然使い方は限られてきます。健康でなければそのほとんどを医療費に食われているかもしれません。
体の自由が利く間は出来るだけ長く仕事を続けようという人もいるでしょうが、私は逆に体の自由が利くあいだに出来るだけ早く自由人になりたいと思います。

でも、ほんとうに一人で生活出来なくなったらどうするのか?
心配はご無用です。その頃には破綻した年金制度に代わって新たな「安楽死補助金制度」が創設されているはずですので、皆さん安心してあの世へ行けます(^o^)/。
ともかく、健康やお金のことなど何も判らない先の事をあれやこれや心配してみてもはじまりませんので、とりあえず問題は起きた時に考えることにしましょう。

さてリタイヤしたあとですが、これまでの趣味を続けるという選択肢はもうありません。理由はやはり体力です。40年近く続けてきたバイクによる「日本の国道地図」作りもあと数千キロを残してヘルニアで断念(最近再び「さすらい地蔵」さんで復帰しました(^^))しました。また、国体準優勝の射撃も遠~い過去になり、今では体力的にムリです。 やはりここは視点を変えて時間という新しいアイテムを活用した別の目標にチャレンジしたいと思います。

団塊の世代はこれまで全てにおいて競争を宿命付けられてきましたが、これからは少しノンビリ暮らしたいと思います。

子供のころ、家の周りは原っぱや田畑に囲まれ、近くの線路をSLが走り、遠くには山々を望む事が出来ました。今ではあたり一面住宅が密集して展望はふさがれ、申し訳程度の小さな公園以外に子供たちが走り回れる空間はありません。

以前から、出来ればもう一度昔のように自然豊かな環境で生活したいと思っていましたので、次の新しい目標を見つけるための第一段階として、とりあえず、ボケ防止を兼ねて自分だけの秘密基地を造りをすることにしました。 これには不動産の入手など多少時間がかかると思いますので、少し早めに準備に取り掛かることにします。
急がないと賞味期限が切れちゃうかもしれないしね。

2005年某月某日、おやじ58才。
こうして家族にも内緒にひそかにXデーへのカウントダウンの開始です。

子供たちよ! . .おやじの遺産は当てにするな!
女房よ! . .オレが病気になっても延命治療はするな!