2020/02/02
ブレーキを取付けました。
ブレーキのメンテは思いのほか厄介な作業でした。
長期保管の間にマスターシリンダーやピストンが固着してしまい、なかなか抜き出すことが出来ません。特にマスターシリンダーはピストンの径が細いので、DIY用のコンプレッサーでは最大圧をかけても実質数キロ程しか押出し力として作用しないので、ピストンはピクリともしません。
特に厄介だったのがフロントのマスターシリンダーで、行き止り構造になっているので反対側から棒を入れて押し出すことも出来ず、作業はここで完全にストップしてしまいました。
半ば絶望的な気分になりながら最後に試したのは、他車の実動マスターシリンダーの油圧を借りて押し出すという方法です。 接続ホースのエアー抜きに苦労しながら、それでも最後になんとかこの方法で固着したピストンを抜き取ることに成功しました。
キャリパーのピストンも同じ要領で実動マスターシリンダーの力を借りて抜き取りました。ブレーキオイルの残滓を丁寧に洗浄して新しいOリングを入れ、レストア完了です。
ここまで結構時間が掛かりましたが、これで機能部品の組付けはほぼ完了しました。残るは燃料タンクとカウリング類の外装部品だけになりました。