2023/07/23~28
XL250Rパリダカ君と北陸ツーリングに行ってきました。


<計画立案>

今年もまたツーリングの季節がやって来ました。今年は本州の未走行路線(主に北陸地方)を全て制覇しようと思います。 今回の走行目標の中には、過去二回挑戦して二度とも冬季通行止めで走れなかった国道399号線(福島県~山形県)の完走も含まれていますが、 昨年はゴールデンウイーク明けの5月の末に行ったので、その時はまだ冬季閉鎖中で通行できませんでした。その反省も踏まえて今回は出発するタイミングを北陸地方の梅雨明け直後にしようと思います。

距離的にはこの国道399号線が最遠方の目的地になりますが、ここに行くだけでもかなりの時間が掛かりそうです。 もう若い時の様に「かっ飛びツーリング」は無理なので、一日の走行距離をおおよそ350㎞前後(10時間程度)に設定して走行ルートをシュミレーションしてみたところ、 問題なく順調に走れたとして往復で6日は掛かるという結果になりました。

天候や通行止め等の予期せぬ事故で計画どうりに走れないことも有りますし、最近は各地でクマの出没も多数報告されていますので、出来るだけ行き当たりばったりの野宿は避けたいと思います。 不測の場合のバックアッププランも含めて慎重にツーリングプランを立てましたが、やはり歳のせいで気力が少し衰えて来たのか、正直なところ、計画を立てていても今までのような「ワクワク感」よりも目標達成の「使命感」の方がより大きいような気がしました。(^^;)

詳細な旅程作成も終わり、梅雨の間に荷物も全てそろえて準備は万端です。昨年は日本気象協会の長期気象予報を参考に、出来るだけ雨に遭遇する確率の低い日にちを選んでスケジュールを組んだつもりでしたが、予想は見事に外れました。 長期予報はあまりあてにならないことが判りましたので、今回は細かい天気予報は一切参考にせず、北陸地方の梅雨明け宣言と共に出発することにしました。 結果は、これ以上望めないくらいの好天気に恵まれ、5日目の夜にこそキャンプ中に夕立が降ったものの、奇跡的に一度も雨具を着けて走ることは有りませんでした。 そしてツーリング後の天気はと言えば、直後に台風6号が発生してその影響で各地に線上降水帯やゲリラ豪雨が発生して全国的に荒れた空模様が続きました。 今回のツーリングは梅雨と台風の間のつかの間の好天を見事に射止めた極めてラッキーな旅でした。やはりオヤジの日頃の行いが良かったせいですね!(^^)♪

出掛ける時の懸念材料としてはお天気の他にオヤジの体力がありました。 去年の5泊6日のツーリングでは、旅の途中で(3日目ぐらいから)握力が無くなってしまいクラッチを握るのも大変でした。帰宅後も箸をうまく使うことが出来ず、回復にかなり時間が掛かったりして体力の衰えを痛感しました。 その時の反省から、今回は数か月前から入念に体力作りの準備を始め、毎日ランニングや腹筋や握力の鍛錬をしてきましたので、クラッチやブレーキを握る握力は最後まで全く衰えることは有りませんでした。 ただ、脚には若干問題が残りました。昨年の11月にランニングのし過ぎで膝を痛め、ツーリングに出かける直前までリハビリで思うように足の筋肉を鍛えることが出来無かったため、後輪のブレーキを踏む右足のふくらはぎの筋肉が特に疲労して夜寝ている時に度々筋肉が攣って痛くて大変でした。


<出発>

7/23(日)初日
  前日(7/22)の午前に気象庁から東北地方の梅雨明け宣言が出ましたので、すぐに次の日の早朝出発しました。 初日は出来るだけ距離を稼ぐために諏訪までは高速道路を使い、そこから国道を乗り継いで軽井沢と群馬県北部を走って、「沼田健康ランド」(スーパー銭湯)で宿泊しました。

7/24(月)2日目
  奥利根の山間部を走った後、沼田から湯沢を通って魚沼へ行き、そこから奥只見を通って福島県に入り、尾瀬への入り口で有名な桧枝岐(ひのえまた)の「かわばたキャンプ場」でテントを張りました。

7/25(火)3日目
  只見で「行き止り国道」国道289号線に挑戦した後、会津若松から福島へ向かい、今回の最遠方目標の国道399号線を完走して長岡市の手前の高畠町にある蛭沢湖の畔で野宿をしました。

7/26(水)4日目
  喜多方経由で新潟に行き、少し内陸部を通る国道116号線で柏崎までいきました。この国道116号線はすばらしい道路なのですが、新潟市内で国道の入り口が判らず苦労しました。 柏崎から長岡までの間の国道をあちらこちら走って、夜は長岡市の運動広場でキャンプをしました。

7/27(木)5日目
  長岡近辺の取り残した国道を走ったあと、魚沼から国道17号線で群馬県まで戻り、長野県上田市の手前で軽井沢方面に入って湯の丸高原に有る湯の丸キャンプ場でテントを張りました。 この日はツーリングに出かけてから初めての雨が降りましたが、テントを張り終えた後でしたので濡れずに済みました。

7/28(金)6日目
  最終日。朝目覚めたら一寸先も見えないようなものすごい濃霧でビックリしましたが、霧が晴れた後は快晴で絶好のツーリング日和になりました。 今日は家に帰るだけなので出来るだけ新しいルートを通って帰りたかったのですが、初日からカーナビが故障で使えず、結局通いなれた国道19号線(走行実績延べ15回)で帰路につきました。

以上、各キャンプ場の詳細レポートは「お泊り場所」にアップして有りますので、ページ下のオレンジ色のボタンからお入りください。

マップ北陸07ツーリング


<ツーリングを終えて>

今回は5泊6日かけて2,414㎞を走り、そのうち新しく走破した国道は757kmでした。 冒頭にも触れましたように今回で本州のミッションは終了とします。正確な集計はこれからですが、たぶん今回で国道制覇の達成率は距離ベースで全国で97%、本州だけに限定するとほぼ99%の達成率になると思います。

これであと残る主要な未走行区間は北海道の数路線のみとなりました。実際には離島など他にも1,000km以上の未走行区間があるのですが、時間と体力を考えるとそれらを全て制覇するのは非現実的ですので、次の北海道ツーリングをこのプロジェクトのゴールにしたいと思います。 ともあれ、オヤジの体力もかなり低下してきていますので、来年まで頑張って気力と体力の維持に努めたいと思います。\(^o^)/

体力に関して今回特に明らかになった事が有りました。それは目の「暗順応」能力の衰えです。 昨年のツーリングでも若干その兆候が有りましたので、今回は念のために補助灯を追加していったのですが、今回のルートには山間部を走る「酷道」や県道が多く、また雪国の特徴であるスノーシェードもかなり多く有りました。 それらのトンネルやシェードは高速道路や一級国道のトンネルの様に照明が段階的に減光しないで入り口からいきなり最小照度になっている事が多く、オヤジの目の調節能力(暗順応)が追い付かず、トンネルに入る度に緊張の連続でした。

そのため、トンネル等では安全を期して出来るだけ速度を落として進入するようにしていましたが、他の車と連なっている時は極端に速度を落とすことも出来ず、 加えて、山間部のトンネルは内部でカーブしていることが多く、路面が荒れて白線が消えていたり、漏水で滑り易くなっていたりと通過するたびに結構冷や汗ものでした。 一応今回は補助灯の追加でノーマル状態より幾分はましになっていたとは思いますが、次回までにはもっと強力な補助灯に交換する必要性を感じました。

<PS>
あと一つ気付いた事が有ります。それは北陸地方の人はかなりスピードを出すと言う事です。!(^^)!
オヤジの運動神経が多少鈍っているのは事実ですが、決して走りが鈍重になってはいません(本人談)。順法精神を守って(?)おとなしく制限速度+アルファで走っているとすぐに間を詰められます。 過去のデーターでは、東海・北陸地方の平均速度が、山間部で「行き止り国道」が多いにもかかわらず全国平均と比べて意外と早かったのは、多分このせいではないかと改めて思いました。(^^)♪

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