カワサキZ650LTD

カワサキZ650LTD
メーカーカワサキ
モデル名Z650LTD
型式KZ650D
全長/幅/高2,155/830/1,180mm
ホイールベース1,430mm
車体重量215kg(乾燥)230kg(装備)
燃料容量14.0リットル
エンジン空冷4サイクル並列4気筒DOHC2バルブ
総排気量652cc
最高出力62ps/8,000rpm
最高トルク5.8kg-m/7,000rpm
原動機型式KZ650DE
変速機型式常時噛合式5段リターン
タイヤ(前)3.25-19 4PR(後)4.00-18 4PR

▮車両プロフィール▮
1979年3月発売。ナナハンキラーと呼ばれたZ650(ザッパー)をベースにしたアメリカンクルーザーモデルです。ハイリフトハンドルとやや前方に配置されたステップで、典型的なアメリカンでもヨーロピアンスポーツでもない一種独特なスタイルです。 アメリカンクルーザーモデルとしては、例外的にベース車からのフレーム加工は行われておらず、シートの段付き具合もほどほどなため、ロードスポーツ的な性格が強い外観となっています。
また、アメリカンモデルとしては異色の4気筒搭載モデルで、特徴的なのは、ダウンチューブ前方でクロスさせたエキパイのレイアウト。 2/3番のエキパイを左に取り廻し、4番シリンダーからそれをくぐり抜けるように1番と結合させた4into2のエキゾーストシステムです。 排気干渉を避け、中低速域の出力向上が図られており、Z650より2psダウンされた出力値ながら6,000rpmを越える辺りからは獰猛とも言える加速感を伴ったパワーが得られ、0-400mを13秒を切る俊足で、 バイブレ−ションを起こすことなくレッドゾ−ンの8,000rpmを軽々とクリア−します。
国内二輪メーカーは1970年代後半から高性能なモデルを次々とリリースしていき、メーカー間の競争に拍車もかかって、80年代に入ると多種多様なモデルが送り出されるようになり、 ロードスポーツモデルをベースにした「アメリカン」などもその一例です。当時のカワサキの「アメリカンモデル」は全て車名にLTD(リミテッド)が付けられており、 そのZ-LTDシリーズは各排気量に複数のLTDモデルがあり、国内販売モデルに輸出向けモデルを合わせるとLTDシリーズだけでも今では考えられないほどのエンジン形式、駆動方式のバリエーションを持っていまいました。


先代のカワサキW1を手放してから10年以上もバイクから遠ざかっていましたが、なぜかまた無性にバイクに乗りたくなりました。 とは言っても先立つものが有りません。まづは資金稼ぎから始めることになり、お盆休みを利用して放電加工の電極の設計のアルバイトをして資金を貯めました。

貯めた資金を持ってショップへ行ったのですが、あいにくとそこにはお目当てのZ650ザッパーは無く、アメリカンモデルのLTDが置いてありました。 アメリカンモデルと言っても、現在のような典型的なロングホイールベースのアメリカンではなく、かなりロードスポーツ的な外観と、特徴的なクロスエキゾーストが気にいったのでこれを買うことにしました。

ザッパー系のエンジンはさすがに強力で、高回転までストレスなく吹け上がります。 主に通勤に使用していましたので、あまりスパルタンな走りはしていませんが、たまに高速でアクセルを開けてやると、風圧でメットのバイザーが顔にくっ付くのではないかと思われる程の速度まで引っぱることが出来ました。 ツーリングの途中でキャブがオーバーフローしたり、スピードメーターケーブルが切れたり、いろいろと故障も有りましたが、いつでも気楽にのれるバイクでした。


カワサキZ650LTD

1984年9月xx日
岐阜県揖斐郡
国道417号線
徳山村にて

※徳山村:2008年、徳山ダム完成により水没。現在この写真の場所は有りません。 徳山村は昭和62年に隣村である藤橋村に吸収合併され、明治22年以来98年間の歴史に幕を閉じました。

愛車達へ戻る