ホンダXLV750R

XLV750R
メーカーホンダ
モデル名XLV750R
型式RD01
全長/幅/高2,235/890/1,230mm
ホイールベース1,480m
車体重量195kg(乾燥)213kg(装備)
燃料容量19.0リットル
エンジン空冷4サイクルSOHC3バルブV型2気筒
総排気量749cc
最高出力55ps/7,000rpm
最高トルク6.0kg-m/5,500rpm
原動機型式RD01E
変速機型式リターン式5段変速
タイヤ(前)90/90-21 54s (後)120/80-17 65s

▮車両プロフィール▮
XLV750Rは1982年の第4回パリーダカール・ラリーで初優勝したXR500改の時期ワークスマシンとして計画され、当初は海外向け輸出専売モデルとして開発されたが、日本国内へは300台限定で発売された。
フレームは新設計の角型断面鉄製ダブルクレードル型で、エンジンの潤滑方式をドライサンプとしたことからフレーム内にオイルタンクを内蔵している。サスペンションは前輪がスタビライザー付きのテレスコピック、後輪がドライブシャフトと一体化したプロリンク式スイングアームとし、共に円筒空気ばねを併用。
エンジンは、NV750カスタム用RC14E型エンジンをベースに、冷却方式を水冷から空冷へ変更し、オイルクーラーを追加して潤滑方式を圧送式ドライサンプへ変更。また圧縮比を9.8→8.4へ下げ、点火装置を無接点式CDIにしてキャブレターをVD7A型からVD8D型へ変えている。
なお当初予定されていた本モデルをベースにしたワークスマシンによるパリ - ダカール・ラリーへの参戦は、諸事情により取り止めとなったため公道走行モデルのみの販売となった。


1983年、空冷-4サイクル-45度V型2気筒エンジンを搭載し、750ccクラスでは国内初のランドクルーザーとして限定300台が販売されました。フレームには一台一台シリアルナンバー付きの記念のエンブレムが誇らしげに貼られており、私のXLV750RにはNo.146のプレートが貼られていました。

たまたま訪れたバイク屋のガレージの一番奥に、他のオフ車から一台だけポツンと離れて置かれていました。悠然と佇むその姿には野武士のような風格が漂い、速攻で決めてしまいました。
コンディションとしては、その時点で既に15年近くも経っており、さすがに新車時の塗装の輝きは失われていましたが、走行距離も少ないうえ(5,000km)転倒傷等も全くみあたらず、年式の割には非常に良い状態でした。

見た目はなかなかに迫力もので威圧感さえ漂わせており、オフロードの装甲車と言う形容がピッタリです。ナナハンクラスとしては装備重量213kgと比較的軽量で、低いシート高(835mm)と丸みのある形状で小柄な私でも取り扱いはわりと容易でした。またリヤショックの減衰率はワンタッチで調整でき、オンからオフまで快適なロングツーリングが楽しめました。

エンジンはホンダ独特の位相クランクで一次振動が抑えられており、油圧式バルブオートアジャスターやシャフトドライブの採用でメンテナンスフリーの向上にも配慮されており、特に長距離ツーリング時に旅先でのチェーン調整が不要というのは大変重宝します。燃費は一般道で21km/L前後でナナハンクラスとしてはほぼ平均的な値かと思います。

今ではもう手離してしまいましたが、HRCワークスカラーとも呼ばれる青・白・赤のトリコロールカラーの19リットル大型タンクと真っ赤なエンジンに二本出しマフラーという独特の風貌は注目度抜群でした。ずっと取っておけばよかっといまになって後悔しています。

XLV750R


1998年4月27日
岐阜県白川村鳩谷
白川郷にて

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