ホンダV45マグナ
メーカー | ホンダ |
モデル名 | V45MAGNA |
型式 | RC28 |
全長/幅/高 | 2,385/810/1,155mm |
ホイールベース | 1,660m |
車体重量 | 226kg(乾燥)242kg(装備) |
燃料容量 | 13.0リットル |
エンジン | 4サイクルDOHC,水冷V型4気筒 | 総排気量 | 748cc |
最高出力 | 77ps/9,000rpm |
最高トルク | 6.6kg-m/7,000rpm |
原動機型式 | RC07E |
変速機型式 | リターン式6段変速 |
タイヤ | (前)100/90-19 57H(後)150/80-15 70H |
▮車両プロフィール▮
VF750マグナ(1982年)の後継モデルとして1987年4月に発売されたV45マグナは、排気量748ccのV4エンジンを搭載したアメリカンクルーザーで、
VF750マグナの輸出向けモデルから継承した「マグナ」という名称に、V型エンジンで、排気量が約45キュービックインチであることを示すV45を組み合わせて「V45マグナ」というモデル名が与えられました。
VF750セイバーやVF750Fと同じ世界初となる水冷V型4気筒カムギヤトレイン748ccに、6速目をクルージングギアとした6段変速ミッションを組み合わせ、メンテナンスフリーのシャフトドライブを採用したツアラーバイクとして誕生。
バンク角90°の水冷4ストV型4気筒エンジンをロングホイールベースでマッシブなデザインのシャシーに搭載したフォルムは、より低く、長く、力強いイメージが強調されたものになり、左右に2本づつ配されたマフラー、150ミリ幅にアップされたリアホイールなどとあいまって、クルーザーの枠に止まらず、
ドラッガースタイルを思わせるものでした。
当時の日本は、大型バイクを運転するための「限定解除」は高い壁で、V45マグナも欧米向けモデルを特別予約販売というかたちで国内限定販売で導入されました。
その後750ccマグナは1993年に海外向けの「VF750C マグナ」を国内向け「マグナ」として発売を開始。
同年、250ccVツインの「Vツインマグナ」、1995年には50ccの「マグナ50」を追加してマグナ兄弟は全盛期を迎えることになります。
このバイクの魅力は何といってもそのパワーに有ります。現在のアメリカンモデルはいつの間にかVツインが主流となり、トルクで走るという固定概念が出来上がっていく中で圧倒的なパワーが失われていっているのが少し残念に思います。
クラス最長の超ロングホイールベースにアメリカンとしては短めのフロントフォークを組み合わせ、深いバンク角を持った左右二本づつのショートマフラーを突き出した特徴的なフォルムに、VF750Fから受け継いだカムギヤトレイン(77hp/9,000rpm)を搭載したマシンは、他のアメリカンとは全く違った感覚です。
走りはまさにパワフルの一言で、簡単にハイスピードクルージングの世界へ連れて行ってくれます。
コーナリングの倒しこみもアクセルできっかけさえ作ってやればスムーズにバンク角を与えることができ、峠道でもV4エンジンのパーフォーマンスを引き出してバイク本来のスポーティさを存分に楽しむことができます。
現代のVツインアメリカンもまた個性的で捨てがたい魅力がありますが、今度またアメリカンに乗るとすれば私はもう一度このV45をチョイスしたいと思います。 今はもう手元にはありませんが印象深い愛車の一台です。
1999年8月14日
愛知県名古屋港金城埠頭
名古屋~苫小牧フェリー前にて