ホンダCT110ハンターカブ

ホンダCT110
メーカーホンダ
モデル名CT110 HUNTER Cub
型式JD01E
全長/幅/高1,905/755/1,060mm
ホイールベース1,220m
車体重量87kg(乾燥)92kg(装備)
燃料容量5.5リットル
エンジン4サイクルSOHC,空冷単気筒
総排気量105cc
最高出力7.6ps/7,500rpm
最高トルク0.85kg-m/6,000rpm
原動機型式JD01E
変速機型式リターン式4段変速
タイヤ(前)2.75-17 4PR(後)2.75-17 4PR

▮車両プロフィール▮
ホンダは1981年10月、シルクロードおよびTL125イーハトーブに続く、野や山など雄大な自然の周辺をゆったりとツーリングするトレッキングバイクの第3弾として、機能的で扱い易い「ホンダ CT110」を発表しました。
エンジンは、105cc4サイクル単気筒7.6馬力の実績ある水平型エンジンを搭載し、さらに、小型軽量な車体や自動遠心クラッチなどにより扱い易い設計としており、また、スキッドプ レート、アップマフラー、大型リアキャリア、そして大型タンクなどトレッキングバイクとしての充分な装備が施され、使い易さの向上が図られています。
このJD01E型エンジンは、CT90ならびに郵政向けMD90用がベースになっており、クランクケースはMD90と共通で、バルブタイミングも全地域共通ですが、補機類は仕向地によって仕様が異なります。 マニュアルトランスミッションはシーソーペダルによるボトムニュートラルのリターン式4速で、こちらも仕向地によって仕様が異なります。また、日本国内ならびにオセアニア向け郵政仕様以外には副変速機が搭載されており、停車時にエンジン左側下部のレバーでHiモード(通常モード)とLoモードの切替が可能となっていました。
このCT110は、トレッキングバイクの入門モデルとして自然の雰囲気を楽しみながらゆったりと走行することはもとより、ツーリングや市街地走行など、幅広い用途に応えられる 機能美を持つ新感覚のレジャーバイクとして開発されたものです。
しかしながら、CT110が発表されたこの時代は、空前のバイクブームにより高性能化へと注目が集まる中で「トレッキングバイク」という新しいジャンルは時期尚早であったようで、注目を集めるまでに至らず、国内ではわずか2年ほどの短期間の販売で終わりました。
現行モデルのCT125・ハンターカブ(2020年6月発売)は大人気ですが、その先代モデルとなるCT110は「トレッキングバイク」という新しいジャンルを切り開くには生まれた時代が少々早すぎたのかもしれません。


1981年に発売されたスーパーカブをベースにしてレッグシールドを除去、さらに装備品を変更してデュアルパーパスに特化させたホンダのトレッキングバイクです。

単身赴任で遠隔地に行くことになり、それまで乗っていたナナハンの駐車スペースの問題を解決するためにこのCT110に乗り換えることにしました。これなら自転車置き場に停めておくことが出来ます。

普段は日常の足として重宝していましたが、休日には近郊から長距離ツーリングまであちらこちらへ出かけていました。ただ、105ccですので当然高速道路には入れず、場合によっては自動車専用道にも入れません。 7.6馬力のエンジンはTREKKING(トレッキング)の名の通り「牛のように遅く」、のんびりと自然の雰囲気を楽しみながらユッタリと旅をするのがベターです。長距離のツーリングはゆとりを持って、あせらず急がずゆっくりと行きましょう(スピードが出ません)。

一番の長距離は九州ツーリングでした。赤い車体に工具箱をくくり付けた姿は郵便屋さんにそっくりで(事実、間違われました)、一日約300km前後のゆっくりとしたペースで8日間九州のあちらこちらを旅して周りました。 燃費はさすがに優秀で50km/L近く走りました。あとはもう少し馬力があればいいんですけどねぇ。 せっかくのやまなみハイウエーを息を切らせながら上って行った時はこの相棒が少し恨めしくなりました。

大型シングルシートや大型リアキャリアを装着し、さらにはスキッドプレートやアップタイプマフラーまで装備しているのですから、 エンジンをパワーアップして手動クラッチにしてやればきっと面白いツーリングバイクになると思います。(※現行モデルのCT125は車体も大きくなり、エンジンもパワーアップされて走行性能は別モノになったようですが。)


ホンダCT110


1987年8月5日
宮崎県東臼杵郡椎葉村
上椎葉ダムにて

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